歴史のショートショート「歴史の「常識」をよむ」を読んだ。

挨拶

少し私が歴史に興味を持っていた時があったのですが、そのキッカケになった本の一冊です。

書評

49人の著者が一人あたり4ページで歴史の「常識」を書き綴っている本です。

歴史といってもこの本では日本史に限定されており、時代は古代、中世、近代そして近現代の4区分の中で著者たちが各々の歴史を独立した記事のような形で書かれています。

この本は昨今の日本における関心高まっているのに反して世間一般で言われている歴史像が実際の歴史とズレてしまっているという実感と、歴史研究者であっても自身の専門分化以外ではそのズレた歴史像を信じてしまっている場合があることに対する啓蒙を兼ねて

書かれています。

そのため、この本は比較的私達が身近に感じている歴史の目から鱗な除法が掲載されています。聖徳太子はどういった存在なのかという教科書によった内容から、「悪女」という言葉を10世紀ごろまで遡って現在の意味との相違について書かれたゴシップ的な内容までかなり幅広い感じです。

私は江戸時代の身分区分である「士農工商」は果たしてどこまで庶民の立場を縛っていたのかという内容の記事が特に気に入っています。かつて学校で学んだ時にはあまりしっくり来なかった内容だったのですが、この本では淡々とではありますがしっかりと筋が通った形で書かれているため、かなり参考になりました。

また、この本からもっとその歴史の範囲を調べてみたい!と思った場合は、その著者が書いた記事の最後の方に、著者がその記事を書くにあたっての参考文献が掲載されているため深く調べる事が容易にできます。

歴史に興味を持つことから、深く学ぶ事手がかりまで得る事ができる良い本でした。

小説のショートショートの様に読む事ができる上に、ジャンル上一気読みするのに向いた本ではないので、気になった方は購入してゆっくり読むことをおすすめします。