能力は幸運の道標に非ず「あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。」を読んだ。

あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。

あらすじ

【あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り3647回です】

十歳の誕生日、視界の下にそんなメッセージが見えるようになった。

基本情報

種別:短編小説
ジャンル:その他〔その他〕
掲載開始日:2017年 06月02日 20時28分
キーワード:シリアス 男主人公 現代 不思議系 文フリ短編小説賞2

主要登場人物

僕――主人公。最初は10歳。特殊な能力に目覚めたが……

感想

私達人間には、必ず訪れる事や通るべくして通る通過点といったモノがあります。

『死』であったり、『病気』もしくは『思春期の気持ち』どれも人生を構築する上で欠いてまっては行けないものです。この作品はタイトルでも解るように、主人公が母親の手料理を食べられる回数を知る事ができるという能力を持っています。

その能力は間違いなく普通の人には持ち得ない、魔法の様なものです。それこそ使い方さえ正しければ幸福をもたらす能力です。

ですが、その魔法は必ずしも正しい使い方を教えてくれるとは限らず、人生を歪めてしまうことも有るのかもしれない。

そんな物語だと思います。

私は、この主人公は魔法が無かったほうが幸せだったと思います。過ぎ去った日々は戻らないものですし、未来がほんの一端でも不確定な形で知らされるというのは喉の奥に小骨が刺さった様で私なら発狂しているかもしれません。

一方で、能力が無くとも主人公の様な失敗をする人はいるのですから、未来は明るい様な気がします。

短編でサラッと読めて色々と考えさせられる作品でした。おすすめです。

 僕は。
母のくれたそれを、コンビニのゴミ箱に、捨てた。

作品内より

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