重厚で異国的な世界観「吸血王の雄々しき竜狩りとそれにまつわるいくつかの物語」を読んだ。

2017/12/17

吸血王の雄々しき竜狩りとそれにまつわるいくつかの物語

あらすじ

竜狩り――それは動力源たる竜の脂と構造体たる竜の骨を得るために行われる伝統の猟。

博物学者である主人公は竜狩りに加わり体験記を執筆することを思い立つが、伝説の巨竜『プトキ・ルル』への復讐に燃える神人ナイビット・カイラス、通称『吸血王』が大規模な竜狩りを開始したことで、壮大な悲劇へと至る冒険に巻き込まれていくことになる。

『白鯨』を近代ファンタジーへとアップデートすることを目論む、異言語から翻訳した形式で書かれた冒険文学。

基本情報

種別:連載小説(連載中)
ジャンル:純文学〔文芸〕
掲載開始日:2017年 12月05日 14時46分
キーワード:オリジナル戦記 私小説 冒険 男主人公 西洋 近世 博物学 ドラゴン 白鯨

主要登場人物

  • アロー・シランバ---主人公。博物学者。ロシア人?

感想

この作品はちょっと変っています。

聖書の口語訳の様な雰囲気を醸し出しながら、それとは裏腹に主人公は生きている視点を通して読者に膨大な世界観を読者に与えてきます。
また、あらすじに有るようにあくまで翻訳した形式です。これが意味することは作品に訳者の注釈も含まれる事です。
訳者の注釈って意外と面白い物が多い様に感じるんですけど、この作品は当然両方同一作者です。普通ならば訳者の注釈つまり解釈は正しくない場合もありますが、この作品の場合は……どうなんでしょう?
「白鯨」という有名な小説から発想を得て作られている作品らしいので、その作品を読んだことがあればもっとマシな事を書けるのかもしれませんが、残念なことに私は読んだ事がありません。

この本は果たしてどの様なものなのかそれが今の段階では少し掴み兼ねています。
特に注釈で作中で出てきた単位であるヴョールスタが実際にあるロシアの古単位であるというものがありました。
つまりファンタジーな世界観だと思っていたら、現実世界の伝説を模倣したものかもしれないとなると作品の世界観がガラリと変わってしまう可能性があるわけですね。
多分ここらへんは白鯨を読んだことがあればなんとなく判るのでしょうが歯がゆい……
世界観は重厚な物に限る!という方にはかなりお勧めの作品です。

さて順番にいこう。私はアロー・シランバ。あまり裕福とは言えぬ家庭の出ではあるが、それなりに立派に成長した。
※ 主人公であり視点人物となる。しかし、後の記述では彼の知り得ないことも描かれている。

旅立ちより

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