「おっさん吸血鬼と聖女」を読んだ。

おっさん吸血鬼と聖女

作者:稲荷竜
種別:連載小説(連載中)
ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕
掲載開始日:2017年 03月27日 23時32分
キーワード:年の差 日常 更新不定期 おっさん 吸血鬼 聖女 ほのぼの

あらすじ

伝説の吸血鬼、神にさえ刃向かうという真なるバケモノ――
そう呼ばれたのも昔の話。現在の彼は、王国のかたすみ、幽霊屋敷と笑われる古城でヒキコモリ生活を送る、さえないおっさんだった。

 

平和で怠惰な毎日――しかし、そんな平穏はある日唐突に崩れ去る。
これは『吸血鬼』がお伽噺にしか出てこなくなった平和な時代。
どうしようもないヒキコモリのおっさんをどうにか『更正』させようとする聖女と、外に出たくないヤダヤダとだだをこねる後期高齢吸血鬼との、平和なやりとりの記録である。

主な登場人物

名前性別種類解説
おじさん主人公吸血鬼の真祖。吸血鬼の能力以外は本当に只のおじさん。
聖女null城を占拠していて、自らのことを吸血鬼とかたるおじさんを更生させることに力を注ぐ。
眷属null最近になって発声ができるようになったおじさんの眷属。

紹介・感想

長い時を生きて気性が大分穏やかになった吸血鬼が、自分の事を只のおっさんだと思っている聖女にどうにかして自分の事を吸血鬼だと信じてもらう事に全力を注ぐ。
と言う至ってシンプルな物語です。

話が進んでいくにしたがって、上記の登場人物以外にも"自分のことを吸血鬼だと思っている一般人"や"ドラゴンとは何かを失いかけているドラゴン"という個性豊かなキャラクター達が登場して読者を飽きさせない工夫が凝らされた作品でした。

 

ところで、どうして吸血鬼って血液を吸うんでしょうね。
もちろん吸血鬼は存在しないので、吸血コウモリがベースとなっていて、その方が怖いからなんていう解釈でもいいのですが、それでは面白くないので本当に吸血鬼が存在するという考えのもと話を続けます。
そうすると吸血鬼は体内で、ヘモグロビン等の普通の食事では摂取できずに、人体では必要不可欠な物質を生成できないため為に血液を狙うという、体の機能欠損という真っ先に頭に浮かびました。

……しかし、そこまで考えて解釈の違いではどうしても矛盾点が浮かび上がります。

出産後の乳幼児の生存方法等など……

やはり吸血量が極端に少なくていい場合を除いては長期的な生存は不可能ではないかと思います。
……吸血量が極端に少なくても良いのならば只の超人ですね。

結論としてはやはり論理的に吸血鬼を説明する事はできない。
まあ、当たり前ですね。

この作品では、血をほとんど接種する必要のない吸血鬼の主人公がさらに聖女によってアイデンティティを剥奪され、ただのおじさんに成るまでの展開というのも有りえるのではないか。
自分はそう思っています。

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